２００７年キス数釣り開幕

競技キス釣りがオフシーズンであるこの時期、キスハンターたちは仕掛けの作成やタックルの創意工夫に時間を費やしている事だろう。しかし今年は暖冬の影響か年が明けてからも各地からキス便りが聞こえてくる、そうなれば居ても立ってもいられないのがキス釣り師、早春の陽光きらめく熊野灘にキスを迎えに行ったのでレポートしよう。

１月２８日愛知県にある私の家に午前０時集合、今回のメンバーは当クラブと親交のある浜松多○会のＮ村さんＳ谷さんＯ井川さんの４名。東名阪道〜伊勢道経由で大台ＩＣまでは快適に高速移動、国道４２号線を尾鷲経由で３時間３０分ほどで熊野市へ到着し夜明けまで車に待機。高速道路が延伸されたおかげでどんどん紀東や熊野が近くなってくる。夜が白々と明けかけた時刻、まずは鬼ヶ城の足場の良い磯場。期待に胸を膨らませまずは120ｍ地点に第一投糸ふけを取り極ゆっくりとリーリング。ほどなくＳ谷さんが23ｃｍの良型キスを早速キャッチしたので皆気合が入る。私のロッドにも此処のキス独特のゴンゴンという心地よい魚信｢これや、これや、これでっせ！｣と思わず口から飛び出し巻き上げてみればこちらも22ｃｍの良型。それから4人でポツリポツリと釣り上げるのだが何故か一匹ずつ。やはりキス数釣りの醍醐味は多点掛けである。午前９時それではと釣り場を七里御の浜獅子巌右に転進である。ここの浜は文字通り鬼ヶ城から新宮市手前まで約20ｋｍ続くゴロタ浜の美しい海岸線、キスの付き場であるポイントの絞込みも浜を推理する練習である。私は皆の最右翼に陣取り「フルキャスト！」１５０ｍラインより探りだした。リールに巻き取っているＰＥラインのイエロー（１２５ｍ）がスプールに巻かれ始めたあたりで魚信、極ゆっくりと追い食いを待ちながらサビクと、またもやプルプルとキスからの信号である。辛抱たまらず取り込んでみると３点掛けで思わず顔がほころんでしまう。それからは４人で連掛けの競演の始まり、途中潮止まりをはさみ昼過ぎまで最大５本鈎仕掛けパーフェクトで魚のサイズも20ｃｍオーバーで最大25ｃｍだからたまらない。

結局この日の釣果は鈎係の浅い小さなキスはリリース分を含め３３匹、初釣りキスにしては上出来である。

　２月１１日前回の釣果に気を良くしたので再び出撃である、今回のメンバーは釣友のＫ河さんと私の２名である。実は前回一緒だったＳ谷さん達が前日から泊まり込みで先行入釣しているので浜で合流、なんだか地元である渥美半島か浜松前浜で釣りをしているような錯覚に陥る。やはりこの日も付き場距離は５色付近で前回よりも少々アタリは渋かったものの約２０匹の釣果、オマケにこの時期大変美味なホウボウの大物もゲット、やはり熊野はパラダイス、この分だと七里御浜は３月中旬までは十分キスが期待できそうである。

タックルデータ
ロッド　ダイワ　トーナメントキャスター　４０５−３０号（並継）
リール　ダイワ　トーナメントサーフ　Ｚ４５�U
道糸　　ＰＥ　０．６号
オモリ　ダイワ　トップガン　２７号
仕掛け　モトス１．７号　ハリス１号　鈎　ササメ　アスリートキス６号　鈎数３〜５本
餌　石ゴカイ　チロリ