5月1日午前7時　かねてからの予定通り岩手へ向けて神戸を出発。
メンバーはレインボーキャスターズの柴田氏、児玉氏、神戸伊弉諾SURFの青苺さん
（ハンドルネームで本名ではありません）の兵庫協会3クラブ混成チーム。

事前情報では現地の水温が5度しか無く全く喰っていない模様。
おまけに月末から当日（5月1日）までシケで渡船が出ていない上2日以降もどうなるか
分からない状況。

それでも天候は回復傾向にある事に期待し出発。
最悪の状況を加味しての道中となりました。
私自身初めて岩手に訪れた3年前は14時間の行程でしたが今回は『高速￥1000』の影響か
交通量も多く17時間もかかってしまい到着は2日深夜0時。

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1日目（5月2日）

車中で仮眠の後午前4時出船。
まだ海上はシケの影響でウネリが残っており1級ポイントの沖磯は無理で湾内の磯にしか
上がれない。
それでも竿が出せるだけでも満足とポイントに向かう。
走る事約20分　船長に指示された釣り場は「とどヶ崎」近くの幅50ｍ、奥行き100ｍ程の
小さな入り江の右岸の磯。

ここで4人一緒の上がれと言う。
船長に指示されれば仕方ないが4人並ぶにはあまりに小さな磯。
おまけに湾奥になる左側の釣り座は水深が2〜3ｍしかない。
外海がシケ気味なので仕方が無い（とこの時点では思っていた）。

早速準備をし釣り始めるが全くアタリが無い。
初日と言う事で気合十分ガンガン打ち返すが反応が無い。
左は水深2〜3ｍ　右はウネリで釣りにならない小さな磯に4人上がっているので色々な
手が打てない。

何の釣果も無いまま9時半頃。
同じ渡船に乗り合わせ違う磯に上がっていた同じ兵庫協会のK氏から船長に磯変わりを
お願いし承諾していただいたのでそちらにも行ってもらうので準備をしておいてほしい
と連絡をいただいた。

10時15分に迎えに来てくれるとの事なので大急ぎで撤収準備。
準備を整え今か今かと待ち続けるが一向に迎えが来ない。
11時を回った頃再びK氏から電話が有り我々は磯変わりが出来ないとの話。
当然納得が行かないが仕方がないので再び準備をし釣りを再開するがもう気分は最悪。

結局この日は運良くピンポイントのカレイの寄り場を見つける事が出来た私がBランクと
Cランクのマコガレイを2枚、児玉氏がBランクのアイナメを1本と釣果としては最低。



予定では2日目もここから渡船で渡るつもりでしたが渡船に対しあまりに立腹する事があり
他所へ向かう事に。
完全に渡船屋さん2件のいざこざに巻き込まれた状態でした。

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2日目（5月3日）

急な連絡にも関わらず気持ち良く迎えてくれた宮古の渡船屋さんに向かう。
3年前にもお世話になっており男前船長とは久々の再会。

5時30分　沖へ向かう釣り船（この渡船屋さんは釣り船がメイン）に便乗させていただき
私と青苺さんの連合軍。柴田氏と児玉氏のレインボー軍の2チームに分かれ別々の磯へ上がる。

昨日に比べかなり波は収まってきていたがまだ若干うねりが残っていたので船長の判断で
風裏になる閉伊崎近くの地磯へ。

青苺さんと並んで2人で10本の竿を並べるが昨日と違い潮通しが良さそうで水深も12〜20ｍ
近く有り釣れそうな気がする。

私にこの時期の三陸沖にはめずらしいAランク前半（30ｃｍチョイ）のアイナメが来た後
青苺さんのリールのドラグが鳴った。

すぐ横で玉網を持って見ていたがかなりの重量感と締め込みの後海面に姿を見せたのは
一目で50ｃｍオーバーと分かる立派なアイナメ。

次にアタリが有ったのは私でクンクン首を振りながら上がって来たのは同じくこれも
青苺さんと同じDランクのアイナメ。

アイナメのDランクが一つ空いていた私にとっては今回の遠征の目標の一つを達成。
アイナメのランク終了です。

その後しばらくアタリの無い時間が続きあちこち探っていた青苺さんが竿を曲げている。
「タモ要る？」と聞くとうなずくのでタモも準備して待っていると、

浮いてきたのは大きな『ナメタ』
タモ入れ後暴れる魚を押さえつけて軽くメジャーをあてると軽く56〜57ｃｍは有る。
これは正直ムチャクチャ羨ましかった。

アイナメのDならここに来れば出会える確率はグッと上がるがナメタは・・・
前回も4人で3日釣りをしたがナメタはCランクが1枚あがっただけ。
私にもと願い気合を入れなおしたがそんなに甘いものではない。

やがて11時半を迎えここで一旦納竿。
船長の提案で釣り船の午前便の帰港に合わせ午後は湾内の一文字へ移動。
迎えの船で半日振りにレインボー軍と合流。

携帯電話がまともに繋がらずお互いの釣果がよく分からなかったのですがここで確認。
我々と同じく柴田氏、児玉氏ともDランクのアイナメをゲットしており
これで全員がアイナメDゲット。
　
昨日の状況を考えるともう文句の付けようが無い釣果である
移動後波止で並んで竿を出すが青苺さんにアイナメAが釣れたくらいで大物は出ず。
夕方6時に迎えに来ていただいた船長に報告すると船長は絶対釣れると思っていたらしく
驚いた様子でした。

今回の遠征は実釣2日間。明後日5日に用が有る人もおられこれで納竿。
神戸に帰る予定・・・・・・・だった。

ここで船長からの情報
「今日午後から沖は海の様子が変わった
　急にベイトが動き出し明らかに魚の活性が上がっている
　船釣りのカレイも午後から急に数があがった
　水温も沖で7.1度まで上がり明日は期待出来ますよ」と

全員「・・・・・・・」　

下船後青苺さんのナメタが協会記録になる可能性があるので魚が縮む前に魚拓を取る事に
なり作業開始。
ホームセンターを探しスミや刷毛を購入。

夜遅くまでかかって渡船屋さんの作業小屋をお借りし魚拓取り。
私と青苺さんで魚拓取り　その間柴田氏、児玉氏はあちこち？に電話。
早く神戸に帰っても特に予定の無い私と青苺さんにとっては関係の無い事だが他の皆さんは
翌々日のスケジュールの調整である。
釣り師として釣り船の船長に「明日は期待出来ますよ」と言われれば気持ちは同じ。
予定を延長しもう半日粘ろうと言う事である。

調整、協議の結果。
予定を変更しもう半日だけやろうと決まったの時には夜９時をまわっていた。
こう言う時の動きは早い。
早速宿泊施設を手配しすぐに向かう。
皆さん好きですね〜（笑）

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3日目（5月4日）

昨日と同じく5時半出船。
もう完全にうねりも治まり最終日にして最高の釣り日和。
閉伊崎近くの大きな磯に4人一緒に上がる。

少しづつ距離を取り沖側から児玉氏、私、柴田氏、青苺さんの順に釣り座を構える。
私の釣り座は海面から7〜8ｍは有りそうな高場で足元も狭く高所恐怖症の私は足の
すくむ思いである。



まず1番左に釣り座を構えた青苺さんにDランクのアイナメ。　
続いて隣の柴田氏にもDランクのアイナメ。

次は私の番だと思っていたら私を飛ばして右隣の児玉氏の竿が曲がりDランクのナメタ。　　　　　
やっぱりDランクのカレイは羨ましい。

そこでアタリが止まってしまった。
アタリの無い時間が過ぎますが必ず来ると信じての打ち返しです。
「何でやねん」と打ち返しを続けていると9時20分ついに遠投していた竿にアタリがあり
ドラグが鳴った。
「ジーーーー」と連続的な音で居喰いでは無くくわえて走っている。
『いらっしゃいました〜〜！』と大声で皆に声を掛け合わせを入れる。
乗った〜！！

巻き揚げにかかるが重い。
途中何度も強烈な締め込み、度々リールが巻けなくなる。

「何なんだコイツは〜」
時間にして数十秒のやり取りだったのでしょうが私にはとても長く感じました。
やがて沖合い30ｍくらいに魚が見えた（釣り座が高いのでよく見えました）
「やった〜！　ナメタや〜！」とまたまた叫んでしまった。
足元の岩場にタモを持って構えていてくれた柴田氏が1発ですくってくれた。



一目で55ｃｍ以上はあるナメタである。
これでようやくカレイランク終了。
この時の嬉しさは表現出来ないくらいでした。



他のメンバーは気合を入れ直し打ち返していたようですが私はしばらく放心状態。
打ち返しどころではありません。

検寸すると約60ｃｍ　昨日の青苺さんのとほぼ同サイズ。
携帯で写真を撮ってもらいあちこち写メを入れまくりました。
しばらくすると興奮もおさまり再度打ち返し。

しかしクラブで開催中の魚拓大会の事やクラブ記録の事。
カレイランク終了の事で半分心ここにあらず。
カレイのランク終了はアイナメのランク終了より100倍くらい嬉しかった。
そうこうしているうちに　あっと言う間の納竿時間になってしまいました。

初日こそどうなるかと思った今回の遠征ですが柴田氏の機転により渡船を変え大正解でした。
皆それぞれにカレイ、アイナメのDランクを2匹以上持ち最高の釣果でした。
加えて青苺さんのカレイは拓寸61.4ｃｍで協会記録になりそうです。

私のカレイは現協会記録は上回っていましたが青苺さんのカレイより1ミリ小さい61.3ｃｍ。
残念ながら協会記録にはなりませんでした。

それでもクラブ記録更新は確実で柴田氏の言う60クラブ
（60ｃｍ以上のカレイを釣った人だけに入会資格の有るクラブだそうです）にも入れ
最高の思い出になりました。

今回宝クジ並みの確率と思われたナメタが4人3日間の釣りで60ｃｍクラスが2枚。
50ｃｍクラスが1枚の計3枚出ました。

現協会記録を上回るナメタが2枚も出たのです。
大きな群れが入っていたのかどうかは分かりませんが女神様が微笑んでくれたようです。
3枚とも釣れたポイントに共通点が有りそこを攻めればもしかしたら三陸ではナメタを狙って
高確率で釣る事が出来るのかもと思いました。

私の釣果は3日間で
　ナメタ　　　　　61.3ｃｍ（拓寸）
　マコガレイ　　　45ｃｍ　40ｃｍ　各1枚（実寸）
　アイナメ　　　　51ｃｍ　他Aランク2本

ランク物こそ6枚と少なかったですが私にとってはこれ以上は無いような釣果で大満足でした。
案内してくださいましたレインボーキャスターズの柴田氏。
ならびに同児玉氏、青苺さんに感謝感謝です。

また来年　是非訪れたいと思います。