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⑤投げ専用リール第1世代 |
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水平巻き投げ専用リールで先陣を切ったリョービに対し、後発メーカーも独自方式の水平巻き機構で巻き |
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返しを図ります。 |
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円筒カムとスプールシャフトが同一軸線上にあるリョービ・トラバースカム・オシレーション方式に対抗し、 |
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シマノ･エアロキャストでは円筒カムをスプールシャフト自体に直彫りし、ガイドピンを収納した摺動子を回転 |
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させる「クロスギヤ・ドライブシステム」を搭載。 |
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円筒カム（クロスギヤ）拡大 |
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リョービ・トラバースカム・オシレーション方式に比べて個々の部品がスマートになった上、世界初スカート |
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レス・コップ型5度テーパースプールを市販モデル採用し、オシレーション機構をローター内に収納した主力 |
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機種のエアロキャスト7000EXでは35mmロングストロークで460gまでダイエットに成功しました。 |
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エアロキャスト7000EX |
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エアロキャスト5000 |
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また、円筒カムに彫り込む溝のピッチやらせん周期を変えることで、スプールのオシレート速度が自由に |
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設計できる点を活かし、「2スピードオシレーションシステム」と称してスプールの移動速度を前進は速く、 |
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後退は遅くする機構を搭載した、エアロキャスト9000EX（ストローク39mm）も同時に発売。 |
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後にはハイコストパフォーマンスモデルとして、スプールストローク28mm、重量445～485gのエアロキャ |
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スト4000，5000も5000～6000円の低価格で発売し、一躍大ブームを巻き起こしました。 |
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しかし、スカートレス・コップ型スプールはラインがローターやスプールシャフトに絡み付くトラブルが発生し |
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易く、特に夜釣り派にはスカート付スプールのプロスカイヤー7が人気絶大だったそうです。 |
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一方ダイワは、円筒カムとスプールシャフトを完全に分離し、2軸を平行に配置した水平巻きシステム |
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（フラットワインディング・オシレーション機構）を搭載したプロキャスター8000シリーズを発売。 |
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リョービ･プロスカイヤー7やシマノ・エアロキャストがアルミニウム合金ダイカスト製ボディー＆ローターを |
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採用する一方で、ダイワ･プロキャスターでは斬新なマグネシウム合金ダイカスト製ボディーを採用し、軽量 |
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化をアピール。マグネシウム合金は比重が1.70～1.74と、アルミニウム合金の2.70～2.74に比べて遙かに |
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軽いのが特徴です。 |
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しかし、長いスカートをまとったスプールではロングストローク化に限界があり、エアロキャストやプロスカイ |
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ヤー7ほど定着したユーザーを確保することはなかったようです。 |
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軽量化にやや出遅れたリョービは、プロスカイヤー7の基本コンポーネントはそのままにボディー＆ローター |
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材質をマグネシウム合金に変更したプロスカイヤー7スーパーライトを発売。 |
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リール重量は650gから495gまで軽量化され、より多くのユーザーを獲得します。 |
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さらに、マグネシウム合金製ボディーにロングストローク・6度テーパースプールを与えたプロスカイヤー7 |
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スーパーノーズ（585g）を発売し、SC競技派ユーザーも獲得していきます。 |
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プロスカイヤー７スーパーノーズ（写真提供：和歌山サーフ味村達也氏） |
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オリムピックだけは頑なに93シリーズの血統を受け継ぎ、水平巻き機構を持たないオーソドックスなスタイ |
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ルで、主に耐久性をアピール。 |
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他社に先駆けてカーボン強化樹脂製ボディーのEX-93を発売し、従来からの根強い93ファンの期待に応え |
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ているような印象を受けました。 |
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⑥投げ専用リール第2世代 |
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エアロキャストで投げ釣りタックルのシェアを急速に伸ばしたシマノは、1985年にはそれまでのアルミニウム |
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合金製ボディーからセラミクス・カーボン強化樹脂製ボディーに変更し、2スピードオシレーションシステムを装 |
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備したチタノス エアロGT8000，GT6000を発売。 |
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チタノス エアロGT8000 |
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エアロキャスト7000EXの後継モデルであるGT8000では、ストロークは35mmのままでスプールテーパーを |
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7度に拡大。スプールエッジとラインローラーにはSiCセラミクスを、ドライブギヤには冷間鍛造超ジュラルミン |
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を使用し、新設計スプール＆オシレーション機構に加え数多くの最先端材料の採用で話題を呼びます。 |
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GT8000の重量は425gと極めて軽く、実釣派からSC競技派まで新エアロシリーズも大流行しました。 |
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しかし、絶大な人気を誇ったシマノ・エアロキャストですが、強度的要求値が高く熱処理を施したスプール |
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シャフト兼クロスギヤに対し、さほど硬度を高めていないと思われるガイドピンが常時摩擦する構造のため、 |
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こまめに注油メンテナンスをしていてもガイドピンの磨耗が進行し、ワッシャー調整でスプールへの糸巻き |
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レベル調整が必要であったことと、ゆくゆくはガイドピンの完全な磨耗によりオシレートトラブルが生じる点 |
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や、片側支持式ドライブギヤは剛性が低くガタツキが大きい点では完成度は低いものでした。 |
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対抗するダイワは、SiCウィスカー＋カーボン強化樹脂製ボディー＆ローターに、28mmストローク・10度 |
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テーパースプール＆SiNスプールエッジで武装したウィスカーTHEキャスターEX-8000（450g）を発売。 |
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オシレートメカの基本構造は従来型を踏襲するものの、ライン綾巻き角5度のクロスラップ方式と両端支持 |
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式超ジュラルミンマシンカットドライブギヤの回転精度・剛性の高さをもってシマノ・2スピードオシレーション＋ |
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超軽量設計エアロに対抗します。 |
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しかし、ストロークが長い分スカートも長くなってしまったドラグレススプールでは、人気は今ひとつでした。 |
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一方水平巻きリールの老舗、リョービはチタノス エアロGT8000に極めて姿の似た、プロスカイヤー7セラ |
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テックノーズ（449g）を発売。ボディー＆ローター材質もチタノスと類似のチタン酸カリウムウィスカーで強化 |
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したカーボン樹脂製で、スカートレス・コップ型8度テーパースプールに超々ジュラルミンマシンカットドライブ |
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ギヤは片側支持方式とあって、チタノスエアロとのメカニズムの違いは円筒カムがダイワと同じく2軸並行配 |
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置である点と、ラインの巻取りが綾巻き角4度のクロスラップ方式である点だけのように見受けられました。 |
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プロスカイヤー7セラテックノーズ |
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しかし、実際にセラテックノーズを実釣やSC競技に使ってみると、シマノ・チタノス エアロとは異なってハン |
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ドルを回した時にガタツキがなく、綾巻き角4度のクロスラップは2スピードオシレーションに負けない飛距離 |
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をもたらし、水平巻きリール老舗の底力を見せられた感じがしました。 |
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大別すると、このあたりまでが投げ専用リールの第2世代ということになりそうです。 |
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ウィスカーやチタノス，セラテックといった微小針状結晶セラミクスでのボディー補強や、超ジュラルミンドラ |
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イブギヤにSiC，SiNセラミクス製スプールエッジやラインローラーなどの新素材部品が花盛りで、ローター回 |
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転時にラチェット音が出ないサイレントストッパーが採用され始めた時代です。 |
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メーカー各社で独自色が最も強く、ユーザーの好き嫌いが明確に分かれ始めたのもこの時期でしょう。 |
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⑦投げ専用リール第3世代 |
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常に軽量化と新機構で他社よりリードを広げるシマノ・エアロシリーズですが、さらに新型を開発。 |
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チタノス スーパーエアロシリーズでは、最廉価版までチタノスと2スピードオシレート，5度テーパースプー |
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ルはもはや標準装備となり、2軸平行配置オシレーション機構と両端支持式ドライブギヤはダイワのメカニ |
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ズムとほぼ同じレイアウトに変更されました。 |
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最高級機種であるキススペシャルには超ジュラルミン系合金製ドライブギヤやスプールシャフト，クロスギ |
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ヤ（円筒カム）、チタン合金製ベールを採用し、部品点数増加に伴う重量増を部品個々の軽量化で補った |
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結果、スプールストロークを39mmに延長して485gの軽量設計を実現しました。 |
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また、同一ボディー，スプールでありながら部品の一部で材料グレードを落として手頃な価格に設定した |
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GT7000や、スプールストロークは35mmであるものの、高級素材を使わずビギナー向けにローターへの糸 |
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絡み防止機構を与えたGT6000，GT5000をラインナップし幅広いユーザーニーズに応えます。 |
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チタノス スーパーエアロGT7000 |
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さらに、従来ドラグレス仕様のみの展開だったところへ、大口径ドラグと90mm超ロングハンドルを搭載し、 |
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エアロシリーズで不評だったローターへの糸絡みを防止するためスプールにセミロングスカートを与えた |
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パワーエアロを発売。 |
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エアロシリーズは砂浜超遠投派から磯投げ夜釣り派まで、完全制覇を睨んだラインナップを完成させます。 |
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一方ダイワとリョービは45mm超ロングストローク＆スカートレススプールで対抗します。 |
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1987年に発売されたダイワ・プロキャスター SS45では、45mmストローク6度テーパースプールに糸落ち |
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防止システムを装備しつつ495gまで軽量化。 |
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超ジュラルミンマシンカット製ドライブギヤ，ピニオンギヤ，ウォームシャフト（円筒カム）に加え、ウィスカー |
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強化樹脂ボディーとマグネシウム合金製ローターを採用。スプールは薄肉鍛造アルミニウム合金製で、単 |
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体重量を78gまでダイエットしたことがリールの軽量化にも大きく貢献します。 |
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ゴムローラーをスプールのごく短いスカート部に押し付けて回転する糸落ち防止機構は、ローターやスプー |
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ルシャフトへの糸絡みを完全に防止し、極細ラインから太糸まで安心して実釣に対応出来る替えスプール |
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バリエーションで、ダイワ久々のヒット商品になりました。 |
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1992年にはマイナーチェンジを実施し、小型ボールベアリングを内蔵しツイストバスターと名付けたライン |
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ローラーを装備したSS45-Ⅱに世代交代します。 |
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そして1995年には二度目のマイナーチェンジでボールベアリング入りハンドルを与え、替えスプールの |
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バリエーションをナイロン1号から5号とPE1.5号まで広げ、トーナメントサーフZ45Tにネーミングを変えます。 |
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PE専用スプールはABSスプールと称して、何と逆テーパーとすることでPEライン特有のバックラッシュを |
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防止したものであり、発売当初は「何だこりゃ？」と思ったのですが、三代目弟分のサーフZ35Aなどは全 |
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てABSスプールを標準装備していたところをみると、かなりの自信作のようです。 |
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リール本体はというと、SS45の発売から8年の歳月を経ているにもかかわらず基本コンポーネントは |
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SS45のままであり、ダイワはこのリールの完成度に対し大きな自信を持っていたことがうかがえます。 |
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その後三代目のZ45Tも息の長いヒット商品となり、2001年までの14年もの間、実釣遠投派からSC競 |
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技派まで数多くのファンに愛され続けました。 |
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トーナメントサーフZ45T（改） |
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プロスカイヤー7スーパーノーズ4570 |
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リョービもダイワ・SS45の発売から遅れること4年、1991年にプロスカイヤー7スーパーノーズ4570を |
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発売します。 |
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ネーミングの4570はスプールサイズを現しており、45mmストロークに70mmツバ径と従来の投げ専用 |
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リールよりズバ抜けて大きなものでした。 |
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スプールが大きい反面リール重量は509gと軽く、超々ジュラルミン鍛造ドライブギヤやスプールシャフト |
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はもちろん、何とハンドルへも贅沢に超々ジュラルミンを使用し、チタン合金製ベールと併せて軽量化を |
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果たしていました。 |
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高剛性ボディー＆ローターや高精度ギヤ、ベールアーム角度調整機構がもたらしてくれる糸ヨレ低減 |
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性能はセラテックノーズ譲りで、遠投性能ではシマノ・スーパーエアロGT7000との比較で常に5～10m |
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優っていました。 |
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当時の投げ専用リールでは、スプールテーパーが5～6度がトレンドとなっていましたが、スーパーノーズ |
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4570ではスプールテーパーを3度に控え、45mmのストロークを15ターンで往復する広角綾巻き（クロスラ |
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ップ）のためライントラブルが非常に少なく、SC競技においての信頼性は絶大でした。 |
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故松永会長からお譲り頂き10年間ST種目専用に愛用した4570ですが、この間数多くの上位入賞をもた |
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らしてくれたものの、2001年以降は練習専用に退いています。 |
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スプールテーパーが緩く広角綾巻きの4570は、重いシンカーを広い振り幅で加速する5種目でラインの食 |
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い込みとズレが少ないため、現在は他連盟SC大会での5種目デビューのときを待っているのでした。 |
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水平巻き機構とは縁がなかったオリムピックですが、スーパーノーズ4570の発売とほぼ同じ時期にメカ |
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サーフ48EXを発売します。 |
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こちらはストローク48mmにツバ径68mmと他社よりさらに大きなスカートレス・テーパースプールを装備し |
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ていましたが、ほとんど姿を見ないうちにカタログから姿を消します。 |
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こうして投げ専用リール第3世代の時代が過ぎてゆきます。 |
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この時代の特徴は、カーボン強化樹脂製ボディーをはじめ、チタン合金やジュラルミン系材料の多用と、 |
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ラインの太さ毎にスプールのエッジ開放角度やテーパーが専用設計されはじめたことでしょうか。 |
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また、同じジュラルミンでも冷間鍛造のシマノ対マシンカットのダイワと、加工技術の違いが性能に現れ |
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始めたのもこの時代からでしょうか。 |
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⑧投げ専用リール第4世代 |
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ある時を境に、投げ専用リールを販売するメーカーがシマノとダイワの2社に絞られます。 |
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1995年頃のことですが、水面下で起きていた争いごとに決着がついたようです。 |
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それはどうやら、スピニングリールにおける水平巻き機構の特許に関係する争いごとのようです。 |
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水平巻き投げ専用リールの老舗・リョービと元祖投げ専用リールメーカー・オリムピックは特許戦略に破れ、 |
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円筒カムを用いてスピニングリールに水平巻き機構を装備できなくなり、市場から撤退します。 |
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生き残ったシマノとダイワは、投げ専用リールの市場を巡ってますます激しい開発競争を繰り広げます。 |
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1995年頃から極小サイズのボールベアリングが量産化されたのを機に、回転機能部のほとんどにボール |
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ベアリングを装備したスーパーエアロ テクニウムが発売されます。1997年春のことです。 |
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ボディー＆ローターを従来の高強度樹脂からエアロキャスト7000EXと同じアルミニウム合金ダイカスト製 |
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に戻し、リール本体の剛性アップを果たします。加えて14個のボールベアリングで高精度に回転部の軸を |
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受けたため、従来のスーパーエアロとは全く別次元の回転フィールを得たテクニウムは、485gの軽量設計 |
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でまたしても大流行しました。 |
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さらに翌年、シマノはボディー＆ローターにチタン合金を採用し、オシレーション機構を特殊な減速ギヤ構 |
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造で超密巻き化する「スーパースローオシレーション」を搭載したスーパーエアロ チタニウムを発売。 |
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定価は何と120,000円もするのですが、SC競技会ではポイント種目やST種目への初出場選手がチタニ |
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ウムを使っているという、何とも異様な光景が見られるようになります。 |
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チタン合金は比重が4.1程度とアルミニウム合金（比重2.7）より重いため、スーパーエアロ チタニウムの |
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重量は555gとやや重いのですが、ロッドに装着した状態では非常に重量バランスがよく、超密巻きされた |
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ラインが極めて滑らかにほぐれることが最大の特徴でした。 |
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スプールはテクニウムと概ね共通設計であり、ストローク35mmに5度テーパーのスペックはシマノでは投 |
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げ専用リールのベストセッティングとして扱っているとのことで、中級グレード機のXTやEV，FVも同じスペッ |
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クのスプールを装備しますが、これらとエアロキャスト7000EXやチタノス エアロGT8000のスプールでは互 |
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換性がないのが残念です。 |
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2002年には中級グレード機XTにスーパースローオシレーションを搭載したXT-SSを発売。 |
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夏のキス釣り大会ではかなり多くの方がXT-SSを使われていたそうですが、超密巻き故のライントラブル |
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も多くみられたとか。 |
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一方ダイワは、SS45からZ45Tにかけて築いた圧倒的な信頼性とスプール互換性を継承した、トーナメン |
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トサーフZ45Cを2001年に発売。ボディー＆ローターは贅肉をそぎ落としたマグネシウム合金（エアメタル） |
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製で、スプールもマシニング加工により限界まで贅肉を除去。ネジの一本一本をもアルミニウム合金で軽 |
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量化した結果、ストローク45mmの投げ専用リールとしては最軽量の410gまでダイエット。 |
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トーナメントサーフZ45C |
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旧モデルのZ45Tでは基本的にナイロンラインの巻き取りを想定したオシレーション速度（18.5ターン／ |
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45mm）に対し、新型Z45CではPEラインの巻き取りを想定しオシレーション速度をやや早めの14.5ターン／ |
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45mmに変更。スプールに巻き取られたラインが点接触で折り重なるため、放出時の抵抗が小さくなる |
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というのがメーカーの説明ですが、実際にSC競技に使っているとナイロン2号の放出に関して言えば旧型 |
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のZ45T式オシレーション速度の方がトラブルが少ないように思います。 |
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ともあれ410gの超軽量リールがもたらしてくれるシャープなスイング加速は、肉厚重量級のプロスカイヤー |
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をしっかりと曲げ込むことに貢献し、まさにロッドだけを振っている感じで振り切れるのです。 |
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さらに、一部のバーツをジュラルミンからステンレスなどに変更し、防水・防錆・防塵性能はそのままにコ |
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ストパフォーマンスを高めたトーナメントサーフ ベイシア45Cを2002年に発売。2001年にZ45Cを購入した |
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ユーザーには若干反感をかったものの、総合的には満足度の高いリールとして人気を得ています。 |
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投げ専用リール第4世代は、シマノ・超密巻き対ダイワ・クロスラップの「オシレーション速度直接対決」の |
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時代であり、マグネシウム合金やアルミニウム合金，チタン合金など再びメタルボディー＆ローターへの回 |
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帰の時代であります。 |
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⑨そしてこれからの投げ専用リールは・・・ |
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今年、シマノはダイワ・Z45Cに対抗して395g軽量化スペシャル「スーパーエアロ テクニウムMg」を発売 |
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するようですが、軽量化を優先した結果ベールレス設計での登場になります。 |
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ベールがないとかなり使い難いと思うのですが・・・1年後にはベール付きタイプが420gそこそこで廉価版 |
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普及タイプとして店頭に並ぶのでは？と予想するのは私だけでしょうか？ |
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対するダイワはZ35Aの後継機種としてグランドサーフ35とネオサーフ35，パワーサーフ35を発売し、ライ |
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ンナップの強化を図りますが、逆テーパースプールは姿を消して全て正テーパースプールになります。 |
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従来から噛み合わせ精度と耐久性に定評のギアシステムはシマノと類似の鍛造タイプになるそうですが、 |
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アルミニウム合金では鍛造と熱処理の組み合わせによってギヤ歯面の強度特性が飛躍的に向上します |
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から、そのあたりの技術力の差がリールの評価につながると推測されます。 |
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現行シマノ・エアロシリーズではギヤの噛み合わせ精度や耐久性が不評なだけに、テクニウムMgの性能 |
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挽回の程度と、Z45Cとのシェア争いの勢力分布がどのように変わるかもみものです。 |
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また、テクニウムMgでは超密巻きオシレーションがチタニウムとXT-SSの中間的速度になるそうですが、 |
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ダイワが展開するクロスラップ方式と比較して遠投性能の違いが明確に体感できるのでしょうか？ |
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いろいろ気になる技術動向は多いのですが、飛距離アップに及ぼすリール性能の影響とその寄与率は |
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あまり大きくはなく、キャスター自身のトレーニング量やセンスの方が影響度が高いと考えますので、しば |
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らくは場外観戦にて分析してみようと思います。 |
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⑩番外編・・・2スピードオシレーション，超密巻き，クロスラップ |
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これらはいずれも水平巻き投げ専用リールがまだなかった頃に、SC選手達によって編み出されたトラブ |
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ルレス＆飛距離アップのための巻き取りテクニックだそうです。 |
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当然ながら、当時のSC選手達はスプールを回転させてこれらの巻き取り技術を熟成したのであり、現在 |
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市販されている投げ専用リールではいくら2スピードだ密巻きだクロスラップだと言っても全てある程度の |
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糸ヨレが含まれています。 |
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糸ヨレというファクターがなければ密巻きが有利という人もいますし、全てのラインを密巻きするのではな |
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くシンカーの速度パターンを何パターンかに分けて（例えばリリース直後，定速飛行域，減速域）それぞれ |
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のパターン領域で適切なピッチ，テンションでラインを巻き付ける必要があるという人もいます。 |
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実際に、密巻きリールでもトラブルを起こしている選手をたくさん見てきましたし、2スピードオシレーション |
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のリールよりクロスラップのリールで飛距離が上回ることを実験的に検証したこともありますから、一概に |
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これは良い、これは良くないと言い切れるものでもありません。 |
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結局はロッドとのバランスが取れていないと飛距離アップにはつながりませんし、巻き取る際のテンション |
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のかけ方やラインを摘む位置からリールまでの距離によって、同じリールでも糸ヨレの程度が変化しますか |
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ら、それらを複合的により良い条件に整えていく工夫が重要と考えます。 |
