Report　#028　　2004年全日本SC選手権大会参戦記

1.　ST種目参戦記（真鍋記）

1.1　いよいよ2004年もクライマックス！

2004年秋のSCシーズンもいよいよクライマックスとなった第2ラウンド：全日本SC選手権大会。
過去3年間の戦績をみても2001年，2002年連続準優勝に続き2003年の初優勝、そして今年は
大会2連覇が目標である。

先の中四九親善SC大会の反省も踏まえると、今大会ST種目で2連覇を達成するには早い段階で
優位な飛距離を3本揃え、追われる立場に就けるかどうかが勝敗の分かれ道ではなかろうか？
すなわち、1投目から4投目の間で確実に最高のパフォーマンスを発揮することが求められる。

注目選手は先の中四九親善SC大会ST種目覇者：佐藤選手（備後協会・尾道磯釣サーフ）をはじめ、
準優勝の藤村選手（広島協会・グリーンキャスターズ）、昨年の全日本選手権3位入賞の仁平選手
（香川協会・ドリームサーフ）や4位入賞の吉田選手（北海道協会・札幌サーフ）も上位争いに絡んでくる
ことは間違いない。この一年間のSC研究の成果が花開くか否か、そして中四九親善SC大会の惨敗に
リベンジできるのだろうか？

1.2　作戦の基本は「Clever　Cast！」

いよいよ競技も始まり、予定通りに1投目：174.75m，2投目：174.15mと冷静に競技を展開。
しかし危ない局面にも遭遇した。2投目フィニッシュであろうことか右手の握力を緩め過ぎてしまった。
危うくロッドが地面に触れる10cm手前で支え直せたためにファールせずに済んだが…
一瞬ヒヤリとさせられた。

さらに3投目はシンカー荷重をロッドに乗せるタイミングがやや遅れてしまい、左サイドラインぎりぎりの
引掛け弾を投げてしまった。少しミスをしたものの前半戦は一応の手応えを得ることができたので、
残り2投、特に次の4投目で如何にして優位に立とうか…対策はすぐに思いついた。

なお、この時点では1投目から3投目で早々に172.44〜179.38mを3本揃えた佐藤選手が一歩リード。
そして事前から予想された競合選手…仁平選手：169.94〜171.60mや吉田選手：152.27〜177.48m以外
にも、小関選手（北九州協会・投好会）も169.22〜176.22mを2本出しており、逆転するには180m台に乗せる
ことが必須となった。2:00〜3:00の方向から2〜3m/sの横風が相変わらず吹いているものの、思いついた
策を以ってすれば180mは十分に射程圏内である。何故かそう自信が持てた。