Report　#034　　価格差3.7倍対決！
トーナメントサーフZ45C　vs.　 スーパーエアロEV

1.　飛距離は何倍違うの？

2001年、「410g極限の軽量化でサーフが変わる！！」とのカタログコピーと供に、ダイワ投げリール史上最高価格\70,000で発売された後、キャスティング競技用リールとして絶大なシェアを獲得したダイワ・トーナメントサーフZ45C。

一方で投げ釣り初心者から中級者向けリールとして、1997年にお手頃価格\19,000で発売された後、実釣用リールとして絶大なシェアを獲得した

シマノ・スーパーエアロEV （SA157）。

これらのリールの標準価格差は実に3.7倍！

両者に共通する事項は全くないように思えるが、ともに2004年をもってカタログから姿を消し、釣具店によっては50〜70%OFFの激安バーゲンセールをされたことは同じ境遇のリールたちである。

ちなみに、トーナメントサーフZ45Cはさらなる軽量化と高精度ギヤシステムを与えた熟成進化盤Z45�Uにモデルチェンジし、

スーパーエアロEV（SA157）は同一コンセプトながら夢屋タイプノーテーパースプールと等速オシュレーション（クロスラップ）を装備した後継機種SA257型へモデルチェンジした。

ごく最近のバーゲンセールでこれらカタログ落ちリールを購入された諸兄も多いと思うが、実は私もバーゲンセールでスーパーエアロEVを購入した一人である。

ついでに、購入したSA157の糸落ち防止カラーを取り除くと、新型SA257に標準装備される「夢屋タイプノーテーパースプール」が装着可能であることが判明。（SA257型のスプールノブが必要）

早速、スーパーエアロEVを練習場に持ち出し、普段キャスティング競技に愛用しているトーナメントサーフZ45Cとの飛距離対決を行いつつ、SA157標準スプールと夢屋タイプSA257スプールの飛距離比較（オシュレーション方式の違いは無視して・・・）を行った。

果たして、トーナメントサーフZ45CとスーパーエアロEVとの3.68倍の価格差は飛距離にどれ程の違いをもたらしてくれるのか？

また、スーパーエアロEVのモデルチェンジには飛距離的に進化が見られるのか？

今回は、価格も設計思想も材質や自重も全く異なるリール2機種×スプール3タイプの、飛距離対決！をお届けしよう。