Report　#038　　2005年　中四九親善SC大会参戦記

1.　タイトル奪回・・・道程は程遠く・・・

2004年9月26日、連覇を目標に調子を万全に整え参戦した中四九親善SC大会でまさかの惨敗。

敗因は競技前半のミスキャストがもたらした最終投擲での焦り。

そこで学んだのは競技前半をクレバーなキャスティングに徹して、3投平均のスコアを得てから後半戦でライバルを引き離す競技展開でなければ王座は奪還できない、ということ。

あれから一年が経ったが、あのとき学んだことは・・・全く活かせなかった。

2005年9月25日、東広島市広島空港流通団地特設会場で開催された、中四九親善SC大会にもちろんST種目で参戦。狙うは王座奪還のみ・・・

しかし、結果的に中四九ST種目の王座奪還には失敗し、またもや競技前半のミスキャストが焦りを呼び最終投擲で再度のミスキャスト。

種目最長の飛距離だけは残せたが、内容的には反省点ばかりが残る2005年中四九親善SC大会となってしまった。

2.　NNE-4.0m/s　

当日は太平洋上を北東へ進む台風の影響で北寄りの風が吹き荒れ、東向きに設営されたキャスティングコートではセンターに打ち上げたシンカーが右ファールゾーンへ押し出される最悪のコンディション。

普段の練習場でもよく似た向きから風が吹き付けるが、さすがに風速4m/s以上となると本来のキャスティングは全くできない。

敢えてコートの左半分を狙うことになり、自ずと引掛け気味ライナー弾になりがちだからだ。

しかしコートセンターを的確に打ち抜くとシンカー着地点はフェアゾーンの中であり、悪いコンディションとはいっても165m前後の飛距離は射程圏内になる。

当然、ライナー弾にならないようコートセンターを狙い撃ちした第1投が、まさかのライントラブル＆ライン切れファールとなってしまった。

どうやらタメを意識し過ぎた結果、ロッドスウィングに段節ができてしまったらしい。

というのは、いつも私の投擲を冷静に診て下さっている備後協会のH選手とO選手のベテランお二方のコメント。

第2投は冷静に、タメつつスムーズなスウィング加速を意識した。

ところがここで一つのミスをしてしまう。

コートセンターを正確に狙うことを忘れ、風を意識してコートの左半分を狙ってしまったのだ。

案の定弾道はコート左寄りのライナー弾となり、これでは160m以上の飛距離は望めない。

158.74mの計測結果に、「残り3投で160m以上を揃えられるか？」と自問自答。

去年学習したことが実践できてないじゃないか？！