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Report　#029　　Daiwa・POWER　SURF　QD　　一台二役改造指南

1.　押入れの替えスプールを再利用！　大物用／超遠投用：パワーサーフが一台二役！

大物対応投げ専用リールの代名詞ともいわれたシマノ・パワーエアロシリーズの独占的シェアを
瞬く間に奪い取った新世代大物対応投げ専用リール『ダイワ・パワーサーフQD』　

シリーズは、クイックドラグと多彩な替えスプールバリエーションを有するモデルが市場価格
16,000円程度と比較的安価な設定であることから、3～4台まとめて所有するキャスターも多い。

一方でキスにターゲットを絞った超遠投リールとしては40～45mmロングストローク機種：
『ダイワ・トーナメントサーフZ45』シリーズや『シマノ・スーパーエアロテクニウムMg』
といった最高峰マシンを支持するキャスターが多いようであるが、かつて1980年代に

『シマノ・エアロキャスト7000EX』や『シマノ･チタノスエアロGT8000』，

『リョービ・プロスカイヤー7セラテックノーズ』 など35mmストローク正テーパースプールの
リールを愛用してきた世代のキャスターにとっては、40～45mmストロークはやや過剰スペック、
そして高価であり購入を躊躇することもあるのではなかろうか？

何を隠そう私自身がそういう考えの持ち主なのだ。

1m，1cmの飛距離にこだわるSC競技ならともかく、35mmストロークのリールでも遠投性能は
十分なレベル・・・実釣領域では45mmストロークとの差は体感できないのでは？・・・であり、
軽くてコンパクトなリールは軽快で楽しいキス釣りを可能にするだろう。

さらに、最高峰マシンが採用する薄肉軽量化アルミスプールは6,000円～18,000円と高額な上に
使用後の洗浄を怠ると腐食が進む可能性があるが、かつて1980年代にブレイクした35mm
スプールたちはみな1,500～3,000円と非常に安価な樹脂成形品でありメンテナンスにはあまり
神経を使わずに済んだ。またナイロン1.5号用から2号用，3号用，5号用と替えスプールの
バリエーションが豊富な機種がほとんどでリール一台につき3～4個の替えスプール保有が
当たり前だった。

今でもこれら35mmストローク・リールの替えスプールが押入れの中にたくさん残っていて、
「あの頃のリールは軽くてコンパクトで良かったなぁ…」と呟いてしまうのは私だけではないはず。
そんな諸兄のために、今回は『リョービ・プロスカイヤー7セラテックノーズ』のスプールを
『ダイワ・パワーサーフQD』に装着し、古き良き時代の投げ専リールの味わいに最先端
糸ヨレ防止ラインローラー：ツイストバスターⅡや無段階停止機構：インフィニットストッパーを
備えたスペシャルモデル、『ダイワ・パワーサーフQD改－超遠投仕様』　への改造方法を
ご紹介しよう。