’05年02月01日

Report　#032　　ラインコーティング剤対決！　　シリコン系　vs. フッ素系

1.　本当に飛距離アップするの？？？

SC研究：Report　#013では、SC競技本番用ラインのトリートメント方法として大会直前の『糸ヨレ開放のための慣らしキャスティング』 と『フッ素系コーティング剤などの塗布』をお勧めした。

これらのうち、『フッ素系コーティング剤などの塗布』　は、主にライン放出時の摩擦抵抗低減と、万が一雨天競技となった場合にラインがロッドにベト付くことを防止する効果を狙ってお勧めしたものであり、『ラインの滑りが良くなり、飛距離も最大で4,5mアップします。』 とまで言い切っている。（今思えば、よくも言い切ったなと思う。＝科学的証明が必要！）

ラインコーティング剤といえば、十数年以上にわたって『ボナンザ』製品がシェアを独占しており、ナイロンからPE，フロロカーボン、道糸からハリスまで豊富な商品ラインナップが用途別に取り揃えられている。

そして近年、サンラインやバリバスなど大手ラインメーカーもフッ素系コーティング剤の商品展開を増し、我々キャスターの選択肢を広げてくれている。

一方、ラインコーティング剤のパイオニアであるボナンザからは、2003年2月に投げ釣りライン用に性能特化したシリコン系コーティング剤が新登場。

後発メーカーよりも常に一歩進んだ研究開発力？をアピールしている。

今回は、ラインコーティング剤のパイオニア、ボナンザの最新投げ釣りライン専用特殊シリコン樹脂コーティング剤：『ボナテックボンバー・投げ』 と、サンラインの特殊フッ素樹脂コーティング剤：『パワーアップラインコート』 の2種類をピックアップ。

コーティングしない『生ライン』との投擲比較を行い、各コーティング剤の特性や飛距離アップの効果を検証した。

果たしてラインコーティング剤は、如何程の飛距離アップをもたらしてくれるのだろうか？？？